
茨木市・山手台サニータウンを歩いて見えたこと ― 空き家とこれからの街
昨日、茨木市の山手台サニータウン(山手台1〜3丁目)を中心に、
空き家管理の巡回・チラシ配布をしてきました。
この地域は昭和の時代に造成されたニュータウンで、
モデル的な街並みが続く一方で、
築年数は40年以上が当たり前です。
今回巡回した約300軒のうち、
体感として50軒ほどが「空き家」または人の気配が薄い家でした。
住宅の様子や表札の状態、郵便物のたまり具合を見ても、
ただの空き予備軍ではなく、
「実際に暮らしの時間が止まっている」家が目立ちました。
街を歩くと、
子どもたちがランドセルを背負っている姿や、
高齢者がゆっくり歩く姿も見かけました。
この街では、新しい世代と古い世代が同時に共存している。
まさに「新旧交代が進んでいる途中の街」だと感じました。
その一方で、戸建て住宅よりも、
山手台4丁目に見られる長屋状のコンドミニアム型建物の方が、
空き家が多い印象も受けました。
※こちらは今回は配布していませんが、
次回の視察対象としてしっかり押さえておきたいポイントです。
実際の統計として山手台全体の数値は詳細に入手できませんでしたが、
茨木市の資料によると、
山手台は1970年代後半に計画・開発されたニュータウンであり、
長い間住み続けてきた住民の“ライフステージの変化”が
そのまま街の姿に反映されていると考えられます。
ニュータウンの黎明期から今日まで、
この街は「暮らしの場所」としてずっと在り続けてきました。
しかし人口動態の変化や少子高齢化は、
ニュータウン全体に影を落とし始めています。
実際、学校や商業施設の利用者数、
交通機関の利用状況も過去のピークと比べて落ち着きつつあるエリアです。
空き家・空き地が目立ち始めるということは、
その裏側で暮らす人たちの生活の時間も
ゆっくりと変化しているということだと感じました。
こうした状況は、
単に数値やレポートだけでは伝わりづらいものです。
実際に歩いて、写真を撮り、家の前に立ってみて初めて、
「見守る必要がある家」「助けを必要としている家」が見えてきます。
YUI BASEが思い描く空き家管理は、
物理的な管理だけではありません。
・遠くに住んでいて見に行けない方
・相続や暮らしの区切りを迎えた方
・これからどうしようか悩んでいる方
そんな人たちに、
**「まず状況を知る」**という安心できる選択肢を届けることです。
山手台の街を歩きながら、
この街にも、
「これからの時間の使われ方」が問われているのだと強く感じました。
この街で暮らし、生まれ育った記憶を抱える人たちの思い出を、
ただ置き去りにするのではなく、
これからつながる形で見守っていく。
それが私たちYUI BASEの願いであり、
このニュータウンを歩いて感じた使命でもあります。




